≪契約に関する用語≫
媒介(仲介)
不動産取引で、売主と買主の間に立って契約を取りもつことをいいます。
媒介手数料(仲介手数料)
宅地建物取引業者の仲介(媒介)によって不動産売買契約が成立すると、媒介(仲介)手数料の支払いが必要となります。
媒介契約
媒介契約には、専任媒介契約、専属専任媒介契約、一般媒介契約 の3種類があります。
売主様・買主様が宅地建物取引業者に依頼をすると、3種類のうちのどれかの媒介契約を締結します。
専属専任媒介契約
仲介を1社の不動産会社だけに依頼する契約で、併せて別の不動産業者に仲介を依頼することはできません。
また、ご自分で見つけた買主様(親族や知人と個人的に直接交渉する場合など)についても、依頼した不動産会社を介して取引することが義務づけられています。
専任媒介契約
専属専任媒介契約とほぼ同じ条件の契約ですが、自分で見つけてきた買主様(親族や知人と個人的に直接交渉する場合など)とは、不動産会社を通すことなく契約することが可能です。。
一般媒介契約
複数の不動産会社に同時に仲介を依頼することができます。
自分で見つけてきた買主様(親族や知人と個人的に直接交渉する場合など)でも、不動産会社を通すことなく契約することができます。
どちらかというと自由に売却活動ができる種類の契約です。
不動産売買契約
一般的な不動産売買契約の流れは、売主様と買主様が対面し、売買契約書を読み上げ契約内容の最終確認を行ったあと、契約書に署名・押印し、手付金を支払います。
◎契約に必要なもの … 手付金、収入印紙、印鑑(実印)、本人確認書類、仲介手数料
契約までに以下の項目を確認しておきましょう。
- 売買対象となる物件(登記にもとづく)
- 売買代金、手付金の金額 および 買主が代金を支払う期日
- 土地の面積を実測して登記簿に表示された面積と比較
- 隣地境界
- 所有権の移転、引渡時期のスケジュール
- 室内の設備機器、庭木や庭石などの撤去物 …「告知書(物件状況報告書)」に記載する
- 権利関係(抵当権、賃借権)
- 税金関係(固定資産税、都市計画税)
- 引き渡し前の物件状況
- 契約を解除せざるを得ない場合の契約解除方法
- 契約解除される条件
金銭消費貸借契約
借主様が貸主様から金銭を借り入れてその金銭を消費し、その借入額と同額の金銭(利息分も含める)を貸主様に返済するという契約のこと。
住宅を購入するのに住宅ローンを金融機関から借り入れる場合、購入される方は購入する住宅に抵当権を設定します。
手付金
民法で定められた、売買契約の締結時に支払われる金銭のことで、支払い時に売買金額の一部となります。
『手付金』には3種類あります。
- 証約手付 … 契約が成立した証拠として支払う
- 解約手付 … 売主様が契約の履行に着手するまでの間、解除権を留保し、手付放棄・倍額を支払うことで売買契約の解除をすることができる
- 違約手付 … 買主様に契約違反があったときは、罰として 損害賠償とは別に当然に没収や倍額を支払いすることになる
重要事項説明
売買契約を締結するまでに、購入予定者は不動産業者より購入物件にかかわる重要事項の説明を受けなければなりません。
重要事項というのは、取引の目的物である宅地・建物についての情報や契約に関する情報のことをいいます。
買主は宅地建物取引主任者が内容を記載した書面に記名押印し、その書面を交付した上で、口頭で説明を受けます。
実際には不動産契約日の打ち合わせで、契約書にサインをする前に重要事項説明がある場合が多いです。
告知書(物件状況等報告書)
マンションや一戸建てなどの中古の不動産売買の際に、売主様が買主様に対して、その不動産物件の状況を説明する書面のことです。
土地関係、建物関係などについて定型書式に詳しく記載します。
≪法律に関する用語≫
安心R住宅
既存住宅(中古住宅)の流通促進に向けた国交省が創設した制度。
国交省が定める基準を満たす既存住宅(中古住宅)には『安心R住宅』のロゴマークがつきます。
抵当権
基本的にはローン返済で購入する物件において、ローンの返済ができなくなったときに差し押さえる権利として設定をします。
なので、ローン無しで一括購入した物件や、ローンを返済し終わった物件には抵当権はついていません。
ローン返済が滞った場合には優先して抵当権が実行されることになり、弁済を受けるための担保となります。
登記
土地や建物が誰のものかをはっきりさせる目的で作られた仕組みのことで、法務局で管理されている登記簿に記録されています。
内容は、土地・建物の所在と面積、所有者の情報、物件の権利関係など。
登記簿謄本
登記簿謄本とは登記の写しのことをいいます。
不動産登記法により公示することが義務付けられており、手数料を支払えば誰でも交付と閲覧することができます。
瑕疵担保責任
『瑕疵』とはそのものの欠陥や不具合のことをいい、不動産売買においてその欠陥や不具合を負う責任のことをいいます。
≪建築・工事に関する用語≫
断熱構造
熱が伝わりにくくする仕組みのことをいいます。
断熱材の性能を上げることや、断熱材の欠損を減らすことで断熱性能を上げることができます。
断熱性が高いと、光熱費が下がり、省エネでエコな建物です。
耐震構造
地震などの水平方向の力に対して、建物が倒壊しないように設計されたものをいいます。
建物をより強く、より頑丈にするようなイメージです。
蟻害
シロアリが木材や畳などを食い荒らし、建物の材料や構造躯体に至るまでボロボロにしてしまうこと。
土台や柱に蟻害が及ぶと、家が倒壊することにもなりかねないので、早急にシロアリの駆除をするべきです。
新築住宅
新しく建てられた住宅で、それまでに誰も居住したことがないものをいいます。
建築工事完了日から1年を経過したものは中古住宅となります。
既存住宅
誰かが居住したことがある住宅をいいます。
新築住宅のうち、建築工事完了日から1年を経過したものをいいます。
中古住宅のことです。
新耐震基準
地震に耐えることのできる建物の構造基準のうち、1981(昭和56)年6月1日以降の建築確認において適用されている基準のことをいいます。
旧耐震基準
地震に耐えることのできる建物の構造基準のうち、新耐震基準以前の基準のことをいいます。
最後に
中古住宅の売買をご検討中の方は、申込後、契約前にホームインスペクションをしておきましょう。
住まいるオスカーでは、中古住宅売買時のサービスとして多くのメニューを用意しております。補助金のご相談も承ります。
ご利用希望の方は、メールにてお問合せください。
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この記事を書いた人
加賀谷 貴志(かがたに たかし)
【資格一覧】
- 二級建築士
- JSHI公認ホームインスペクター
- 既存住宅現況検査技術者
- 耐震技術認定者
富山県を中心に住宅診断士(インスペクター)として活動しております。インスペクションの制度が世の中に広まるよう情報発信を行います。
【活動実績報告】
https://www.inspection-guide.com/
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