住宅が建てられて20年・・・
喜ばしい家族の成長とは裏腹に
家の劣化は進んでいくのが悲しい現実です・・・
今回は築10年から20年までの間に発生し得る不具合と修理費についてご説明させていただきます。
その前に・・・
一度修理した箇所も
,,維持費,,として10年毎に約120万円以上の費用が掛かってきます!!
・・・もっと長持ちしてほしいなぁなんて思ってしまいますね。
20年目に掛かる修理・維持費の総額は...390万円以上!?
端的に金額の話からします。
見出しの通り20年目には約390万円以上の修理・維持費が発生します・・・
築年数が増えていく毎に金額も膨れ上がっています。
一体何故ここまで高額な修理費が発生するのか不具合事例と合わせて見ていきましょう。
金額はざっくりとしたものです。
あくまでも目安として御覧下さい。
部位 | ※1 耐用年数(目安) | 不具合事例 | 修理方法 | 想定金額 |
外壁塗装コーキング | 15年前後 |
外壁面の塗装剥離 防水性能の欠如 |
足場工事 外壁塗装 再コーキング |
約1,000,000円以上 |
白蟻防蟻剤保障期限 | 10年毎の共通維持費 |
約250,000円以上 (1階床40坪として計算) |
||
火災警報器交換 | 10年毎の共通維持費 |
約4,000円 (平均4箇所として) |
||
バルコニー | 15年前後 | 防水塗装が経年劣化によりひび割れが生じ、漏水の原因となる。 | ・表面保護塗料再塗装 |
約130,000円 |
外部配管 |
10年〜20年 (使用頻度で前後) |
経年による油汚れ等が蓄積し排水の流れが悪くなる。 | ・配管内高圧洗浄 | 約30,000円 |
キッチン本体 |
15年〜20年 |
経年による落ちない油汚れや細かい擦り傷の蓄積 付属設備の老朽化により作動しない等 |
・キッチン本体交換 ・取り合い壁の復旧 ・再コーキング |
約600,000円 |
洗面台本体 |
20年前後 |
経年による落ちない汚れや傷 交換用部品が存在しなくなる等 |
・洗面台本体交換 ・再コーキング |
約140,000円 |
浴室本体 | 20年前後 |
内部コーキングの劣化 経年による落ちない汚れや傷 交換用部品が存在しなくなる等 |
・浴室まるごと交換 ・取り合い壁の復旧 ・再コーキング |
約750,000円 |
便器 | 20年前後 |
便器根本からの水漏れ 陶器のひび割れ 経年による落ちない汚れ等 |
・便器本体交換 |
約130,000円/1個 |
給湯器 (エコキュート) |
15年前後 |
お湯が出ない エラー表示のまま動かない等 |
・ 給湯器本体交換 |
約360,000円 |
エアコン | 15年前後 |
室内機からの水漏れ 電源が入らない等 |
・エアコン新品交換 |
約360,000円/3台 (8畳タイプで平均3台設置として) |
網戸 | 15年 |
網戸の破れ 開閉が重い(動かない)等 |
・網戸張替 | 約40,000円 |
インターフォン(子機) | 15年 |
室外側の[子機]が故障しやすい。 室内側の声が外に届かない。 室外側からの声の音割れ等 |
・子機の交換 | 約25,000円 |
玄関ドア(ドアクローザー) | 15年 |
ドアが閉まらなくなる 開閉時に金具と干渉する音が聞こえる等 |
・クローザー調整 | 約26,000円 |
アルミサッシ | 15年 |
窓の開閉が重い ガラス内結露が発生する。等 (寒暖差が無いのにガラスの曇りが晴れない。) |
・部品交換若しくは ガラス障子交換 |
約33,000円 |
室内ドア | 15年 |
建具と床が擦れる。 扉を閉めても勝手に開く等 |
・建具調整費 | 約20,000円 |
※1 耐用年数...商材等の資産が利用に耐える年数、寿命のようなもの
※一般的な住宅事例を挙げております。(床暖房や太陽光等オプション品は除外)
※上記不具合事例は手入れ次第で症状の発生が前後する可能性がございます。
■10年目とは異なる点
上記費用は、10年毎に掛かる維持費と20年目に想定される修理費を合わせた内訳となっております。
10年目に部品交換で修理を行った部位は、20年目では本体交換となるのが大きい特徴と言えます。
※外壁面についてもコーキングのみの補修だけではなくコーキング打ち替え+外壁本体塗装に手を加える必要があります。
正確には20年目というより『15年から20年の間』です。
15年や20年目にぴったしボロが出てくるわけではありません。
手入れ方法や使用頻度等、周囲のちょっとした環境の違いで大きく違いが生じます。
■修理費用が高額になる理由
実際「金額の安く済む部品交換で対応できませんか?」とお客様から質問をいただくことも多くあります。
仮に部品交換で済む内容だとしても修理用の部品は保有期間が決まっており各々保有期間は異なりますが
どんなに長期でも10年までしか保有していない為そもそも部品交換が行えません。
また、併せて本体を交換する際は周囲の壁や床等に手を加える必要がある場合もあります。
その為、修理費用が高額となってしまうワケです。
不具合発見時は相談だけでもするのが得策!!
不具合を感じた際にも軽微な不具合だとご自身で判断し使用を続けている方は数多くいらっしゃいます。
しかしその不具合を放置した結果、修理で効いたものが交換になり高額な修理費を請求され、後悔されるお客様も過去に数多くいるのもまた事実です。
■直ぐに修理を検討する必要は全くありません。
先ずは信頼のあるリフォーム業者に相談だけでもする事をお勧めします。
修理について考えるのはその後からでも遅くはないでしょう。
結局何もしないことが一番の損となります。
先を見据える大切さ
築20年・・・新築でご出産契機の場合はお子さんが成人され多少落ち着く頃
中古住宅の場合は築年数によっては突然起きうる高額な不具合事項
いつの時代でも突然の出費だけは避けたいものです・・・
しかし、前もって大体でも今回ご紹介した耐用年数や金額を知っておけば準備をする期間も与えられます。
今現在新しいお住まいを検討中の方は、新築予算や中古物件の金額見直し、修繕費を積み立てることも考えましょう。
何より知らないより知っておく事に越したことはありません。
まとめ
今回は築20年までに想定される不具合と凡その修理費についてご紹介致しました。
次回は築60年完結編でご紹介させていただきます。
最後に
中古住宅の売買をご検討中の方は、申込後、契約前にホームインスペクションをしておきましょう。
住まいるオスカーでは、中古住宅売買時のサービスとして多くのメニューを用意しております。補助金のご相談も承ります。
ご利用希望の方は、メールにてお問合せください。
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