富山県にお住いの方、これから中古住宅を購入予定の方は必見です!戸建リノベーションの費用について解説します。
『フルリノベーションの費用ってどのくらいかかるの』
『水回りとLDKだけリノベーションした場合の費用は?』
規模によって費用が大きくことなるリノベーション。
一体どのくらいかかるのだろう?そんな疑問にお答えします。
リノベーションにかかる費用とは
リノベーション費用は、解体範囲によって大きくことなります。土台・柱・梁まで見える状態まで解体し間取り変更や、性能向上を伴う工事をリノベーションと言います。もともとの壁・床などの躯体は壊さずに、石膏ボードを張り替えしたり、表面の化粧材(フローリング・クロス)を交換、設備のみを入れ替えする場合を一般的にリフォームといいます。
今回の記事では、前者のフルリノベーションの費用を中心に詳しく解説します。
おおよその目安としては一般的にフルでリノベーションした場合はおよそ新築の予算の7割程度の費用になると考えていただくと分かり易いです。
内部のフルリノベーションを行った場合
延べ床面積(40坪)の住宅の場合
坪数(40坪) × 坪単価 (35万) =1,400万円程度掛かります。
採用する設備(システムバス・システムキッチン・トイレ)によって価格は大きく変わる可能性があります。
あくまで参考価格ということをご理解ください。
また、外壁の張り替えや塗り替えを行った場合、サッシをすべて入れ借る場合などは、さらに200万円~300万円ほどの追加費用を考えておきましょう。
中古住宅購入を検討中の方は、新築を建てるより、中古+リノベの方がお得とお考えかもしれませんが、実際には築40年以上の物件などは、新築並みに費用がかかることもあります。
築浅であれば全面的な工事は不要ですし、コストは抑えれる可能性はあります。また、持ち主が丁寧に維持管理をしていた住宅なども、コストを抑えつつリノベーションできる可能性があります。
長期間空き家になっていた住宅や、雨漏り・白蟻・家の傾きなどがある住宅は、コスト面からいうとリノベーションには不向きだと考えます。
水回りとLDKだけリノベーションした場合の費用
水回り入れ替え、LDK改装などは、部分リノベーションと言われます。元々台所とリビングダイニングが間仕切りされており、近年は間仕切りを取り、18畳前後のLDK空間にするケースが多いです。
LDK改装に掛かる費用は、坪数(9坪) × 坪単価 (15万~20万) =135万~180万円程度掛かります。
採用する設備(システムキッチン)によって価格は大きく変わる可能性があります。
また浴室改装に掛かる費用は、最低70万円程度、トイレの入れ替えは10万円程度の予算は取っておきましょう。
中古+リノベをする場合のおすすめ中古住宅
中古住宅を購入する場合の決め手の一つが、新耐震基準です。1981年(昭和56年)6月1日以降に建築確認を申請した物件は、耐震性に必要な壁量(筋交いなど)が確保されており、一つの安心材料といえます。また築20年超の中古住宅をローンで購入する場合も、既存住宅瑕疵保険に加入すれば、住宅ローン減税も受けることができます。旧耐震の物件は、耐震補強などを実施しない限り、住宅ローン控除を受けることができません。
先ほどにも述べた通り、雨漏り・白蟻・家の傾きは非常にコストがかかります。そういった物件を避け、コストを削減できる住宅を選定する必要があります。例えば、屋根が瓦で劣化がない住宅や前の持ち主で外壁リフォーム済物件などです。屋根・外壁をすべてやり替える場合は、300万円~500万円ぐらいかかるケースもあるからです。リノベーションの範囲は、内部だけに絞ればコストも削減できます。
今後長く、建物を長期間維持管理していくためには、住宅履歴情報が必要不可欠です。〇〇年〇月に〇〇工事を実施、平面図、立面図など住宅を管理していくために必要な情報です。中古住宅で住宅履歴がない場合は、建築会社などで作成してもらいましょう。
中古物件が人気の今、リノベーションにかかる費用は購入前に相談しましょう
リノベーションは、新築の費用以下で出来れば、非常にお得な選択肢だと思います。中古住宅購入時にリノベーションすれば、住宅ローンに費用を組込め、支払いの面でもお得になることでしょう。
ただし、物件選びを間違えるとと、将来に渡って大きな費用が掛かるケースもあります。もともとの性能の確認や、長期間使用できる耐久性の高い家を選ぶ方が良い場合があります。
中古住宅選びでお困りの場合は、住宅診断(インスペクション)という方法があります。建物の劣化状況や改修すべき箇所をチェックし、家の状態を診断します。安心して購入・住むするためのサービスです。ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
最後に
住まいるオスカーでは、中古住宅売買時のサービスとして多くのメニューを用意しております。補助金のご相談も承ります。
ご利用希望の方は、メールにてお問合せください。
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この記事を書いた人
加賀谷 貴志(かがたに たかし)
【資格一覧】
- 二級建築士
- JSHI公認ホームインスペクター
- 既存住宅現況検査技術者
- 耐震技術認定者
富山県を中心に住宅診断士(インスペクター)として活動しております。インスペクションの制度が世の中に広まるよう情報発信を行います。
【活動実績報告】
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