おうちで過ごす時間が増えてきたこの頃、DIYリフォームを楽しんでいるという方もいらっしゃると思います。
今回の記事では、やってはいけないDIYリフォーム工事についてをお伝えします。
DIYリフォームとは?
近頃はDIYリフォームが流行しています。『DIY』というのは『Do It Yourself』の略で、直訳すると『自分自身でする』という意味で、業者に頼らず自分でリフォームやリノベーション工事をすることをいいます。
DIYリフォームのメリットは、ホームセンターで道具や資材を安く購入してできることや、業者に依頼する手間がなく、好きな時間に自分でリフォームができることです。
一方デメリットは、自分で道具や資材を準備する手間と時間がかかりますし、職人ではありませんので仕上がりが満足にできないということもあるかもしれません。
DIYリフォームには、道具も使わない簡単なもの(収納棚の設置、ツッパリ棒の設置、照明器具の交換など)から職人レベルのリフォーム工事まで様々です。
素人のレベルを超えて、床の張り替えなど、難易度の高いDIYリフォームをされている方もいらっしゃるかもしれませんが、プロに匹敵するレベルのDIYリフォームをしようと思っている人も、次の5つのリフォーム工事はやってはいけません!!
やってはいけないDIYリフォーム
1 構造材を抜くリフォーム
柱や壁を抜いて間取り変更をするというような、構造に関わる大掛かりなDIYリフォームはやめましょう。
重要な骨組みをつくっている壁じゃなかったら抜いても大丈夫なことが多いのですが、重要かどうかの判断ができないという場合は壁を壊してはいけません!!
屋根を支えている柱を抜くと、最悪の場合は建物が倒壊してしまいます。
すぐに倒壊しなかったとしても、家の構造バランスが変わるので、地震時に家が倒壊しやすくなるかもしれません。
もしも壁や柱を抜きたいなら・・・
壁をとって空間を広げたい、柱を1本抜きたいということであれば、その前に耐震診断をおすすめします。
耐震診断は 基本的に非破壊ですが、ある程度の重要な壁(耐力壁)や柱の予測ができます。
実際には解体してみて違っている場合もありますので予測と書きました。
耐震診断後にリフォームやリノベーションをする場合は、リフォーム後の建物で整合性のとれた家を作ることができます。
必要な壁量を確保して壁のバランスが良い、建築基準法に則った建物にすることができます。
耐震診断 というと、建物を骨組みだけの状態にしないとできない!?と思っている方がいるかもしれませんが、そのようなことはありません。非破壊でも診断は可能です。
間取りや予算のご要望に応じて、一部だけ壊して耐震性をもたせるという方法だったり、1階だけを強固にしておくという方法もあります。
それも建物状況やライフスタイルによって変わってきますので、お気軽にご相談ください。
2 屋根のリフォーム
台風や強風のあとに屋根の応急処置やちょっとした修理をしようと思って屋根に上がることがあると思いますが、自分で屋根に上がって作業をするのは非常に危険なのでやめましょう。
慣れている職人でも足を滑らせて屋根から落ちて怪我をすることがあります。普段慣れない人が屋根に上って作業をすると大事故につながる可能性がありますので、やってはいけません。
ちょっとした修理をするだけだからとDIYで防水に関わる施工をすることはお奨めできません。
というのは、自己流で対処すると誤った防水施工をしてしまう可能性があります!
表面上には見えてこない部分での防水施工を間違えると、一見変わらない施工に見えても、間違えた下地部分から徐々に雨水が染み込み、将来的には建物の構造骨組みを腐らせたり、さらにそこからシロアリが繁殖したりして、重大な被害につながることがあります。
屋根などの防水に関する工事については絶対にプロに任せるべきです。
もしも屋根を調べたいのなら・・・
屋根の修理は専門業者にお任せしましょう。
ちょっと屋根が気になっている方は、住まいるオスカーのインスペクション(屋根診断)を利用しましょう。
住まいるオスカーでは屋根診断はドローンを使った点検を行っております。
思ったより鮮明な写真画像で点検を行うことができるんです。
なお、ドローンはエリアによってできる場合とできない場合がありますので、まずはご相談ください。
3 雨漏り補修
天井に雨染みができたので、DIYリフォームで補修しようと思っている方、そのDIYリフォームはやめましょう!
天井材の雨染み補修をご自身で表面のみ修理されたとしても、また同じように水染みができてしまう可能性があります。
なぜなら、どこからその水が侵入したのか、その根本的な原因を特定する必要があります。
雨染みの原因を特定するには・・・
雨染みは、その上部からの水の侵入が考えられます。
雨染みの上部にある、外壁や小屋裏もしくは設備機器の状況を念入りに確認していきます。
そこにも雨染みがあれば、そのさらに上に問題ないかを確認する必要があります。
このように原因を調べた上で補修・修繕をすることになりますので、このようなケースはまずホームインスペクションをしてみましょう。
4 電気工事
引っ掛けローゼットで取り付ける照明器具ですと、DIYリフォームで簡単に取り換えることができますが、ダウンライトや直付け照明などの電気工事を伴う場合は、資格を持った人しか配線工事をすることができません。
電気工事士の免許を持っていない人は、DIYリフォームをしてはいけません。
5 配管工事
水道、下水、ガスの配管工事についても、電気配線工事と同様に資格がないとできません。
勝手に繋ぐことができません。
ですので、DIYリフォームで配管工事をしてはいけません。
最後に
DIYリフォームをしてはいけない工事があるということをご理解いただけましたか?
中古住宅を購入してDIYリフォームをしようと考えておられる人、それは難しいです。
DIYリフォームができる内容かを判断するためには、まずホームインスペクションをしましょう。
ホームインスペクションで建物状況が把握できたら、建物に合ったリフォーム計画をしましょう。ホームインスペクターのアドバイスのもと、DIYリフォームができるものとリフォーム工事を依頼しないといけないものを分類し、できる範囲でのDIYリフォームを楽しむのがいいかもしれません。
リフォーム工事をしたいけど、費用を抑えるためにDIYリフォームをしようと考えておられる方も、まずはリフォームもご相談いただける『住まいるオスカー』のホームインスペクターにご相談してみてください。
リフォーム前にホームインスペクションをして建物の不具合を発見して修繕しておくと、その先10年後のメンテナンス費用に大きく影響します。対応エリアは、富山県のみとなります。お気軽にお問合せください。
この記事を書いた人
hitomi ishikawa
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