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中古住宅をリフォームする時に優先したいこと

中古住宅をリフォームする時に、どこからリフォームしていくべきでしょうか。

 

 

理想を言えば、新築同等に全部骨組みにして耐震性・断熱性を求めてリノベーションをしたいところですが、予算の関係でいくつかのリフォーム工事を削らないといけないことがあります。

 

 

そんな時に何を優先してリフォーム内容を選ぶのか、中古住宅を購入される方にはぜひ知っておいてもらいたい内容です。

 

 

中古住宅のリフォームというと どのような工事が考えられるか?

中古住宅を購入すると、半数以上の人はリフォームをしてから入居します。

 

特に40歳以下の若い年齢層の方は、性能を向上させ、自分好みにリフォームする人が多いようです。

 

 

 

中古住宅で考えられるリフォーム箇所は、

 

 

【外部】

 

屋根、外壁、玄関、塀などの境界、車庫スペース、ボイラー、窓、玄関ドア、シロアリ

 

【内部】

 

内装、トイレ、洗面所、キッチン、お風呂、脱衣室、収納、耐震、断熱、エアコン

 

 

 

などがあります。要するに家に関すること全部です。

 

 

 

 

(ちなみにこちらに挙げたものは全て、住まいるオスカー の工事メニューです)

 

 

 

 

 

 

いろいろありますが、これらのどこから優先に工事をするべきでしょうか?

 

 

優先① 中古住宅リフォームで最優先するのは建物の耐久性に関する工事

中古住宅リフォームで最優先するべき工事は、耐久性に関する工事です。

 

耐久性に関する工事は大きく分けて2つあります。

 

 

雨水の侵入を防ぐための外装工事

 

 

雨漏りに関する外装工事のことです。

 

 

 

例えば、強風の影響で、屋根の瓦がずれていたり、何かの影響で屋根の防水が未完全になっていることがあります。

 

雨の日にそこから雨水が侵入し、それが原因で骨組みが腐ります。それだけではありません。

 

雨漏りの水が配線が濡れて錆びたり腐ったりすると、電気配線がショートして火事になってしまいます。

 

 

 

 

 

また、外壁材のシーリング材は約10数年で収縮し、ひび割れてそこから水が侵入していきます。

 

 

 

 

建物の雨対策を行っておくことで、家の耐久性を向上させることができます。

 

基本は外側からです。

 

雨が入って、内装までやり直すことになる前に対策をしておきましょう。

 

構造耐力上の劣化を修繕するリフォーム工事

 

 

構造的に問題がある 基礎や柱や梁など、建物の骨組みをリフォームで直しておこうということです。

 

 

 

例えば、

 

鉄筋コンクリート基礎のひび割れがあるとします。コンクリートのひび割れは、コンクリート強度に影響を及ぼします。

 

さらに、中の鉄筋が空気にふれることになり、鉄筋が酸化して錆びてしまいます。そうなると、本来の鉄筋コンクリートの強度を維持できません。

 

 

 

また、柱や梁が腐ったり、シロアリに食べられたりしていると、木材の強度が不足します。

 

木材の強度が不足すると、屋根の重さを支えきれずに倒壊してしまいます。

 

 

本来の強度が出ていないと、大雪や地震時に 真っ先に倒壊してしまう可能性があります。大変なことです。

 

 

優先② 水まわりリフォーム工事

 

 

まずやりたいのが、水まわりリフォーム工事です。水まわりリフォームは衛生的にも希望するという方がほとんどです。日常生活のQOL(生活の質のこと)の向上にも欠かせないリフォームです。

 

 

 

まずはトイレリフォームから

 

中でもトイレは最優先でリフォームをおススメします。

気持ちよく生活するためには皆さん優先してトイレを変えたい方がほとんどです。

 

最新の便器は古い便器より節水ができるので、交換する方が「エコ」につながります。費用を抑えたい場合は便座だけの取り換えも可能です。

 

和式タイプの場合は、解体して構造からやり替えすることがほとんどです。

 

 

浴室リフォームも

 

浴室は古いタイル風呂だったら変えておきましょう。

 

 

最新のユニットバスは水漏れの心配も少なくなりますし、断熱性があり、冬でも暖かくお風呂に入ることがます。

 

またお手入れが楽な形状になっています。

 

 

洗面化粧台も新しいものに

特に女性は毎朝、毎晩よく使う場所ですので、新しいものに取り換えたい方が多いかもしれません。

 

 

優先③ シロアリのチェックと駆除

シロアリはコンクリート、木材、家に使われている重要な木材などを食べ荒らします。

 

 

詳しくはこちらの記事を参考に

>シロアリ駆除・予防の必要性と対策

 


このあたりの工事内容は必ずご提案したいところです。

 

できるだけ早く修繕しておかないと、被害が広がり、リフォーム費用が多くかかるところです。

 

 

リフォームは金額を見ながら優先順位を間違えないように工事を省いていくことが大事です。

 

 

目に見えない耐久性の確認をするなら、ホームインスペクションを!

 

その物件の傷み具合などの状況にもよりますので一概には言えませんが、実は、目に見えない部分で想定外の工事が必要になることもあります。

  

シロアリがいたら駆除をしないといけませんし、雨漏りがあれば、原因となっているところの処置をして、被害がある所を修復しないといけません。

 

 

 

 

設備につながっている配管から水漏れがしていることに気づかず、設備だけを取り換えるリフォームをした場合を考えてみましょう。

 

リフォーム後すぐにまた配管の水漏れが発生し、張り替えたクロスもまた水染みが出てしまいます。

 

 

これではせっかくしたリフォームが台無しです。

 

 

 

 

住まいるオスカーでは、ホームインスペクションをされたら 必要に応じてリフォーム提案をさせていただいております。

 

 

中古住宅購入時には一度ホームインスペクションを行い、ムダの無いリフォーム計画を立てましょう。

 

 

最後に

住まいるオスカーでは、中古住宅売買時のサービスとして多くのメニューを用意しております。補助金のご相談も承ります。

ご利用希望の方は、メールにてお問合せください。

 

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この記事を書いた人

hitomi ishikawa

 

【資格一覧】 

  • 二級建築士
  • 既存住宅現況検査技術者