今回は外壁の屋根の耐久性についての解説です。
「中古住宅を購入予定ですが、外壁の状態が心配です。」
中古住宅向けに住宅診断を行っていると、このような相談もよくあります。
実際どのように外壁の耐久性を判断すれば、良いのでしょうか。
外壁の種類別
住宅によく使用される外壁材の種類は、5種類あります。
- 窯業系サイディング
- 金属サイディング
- 金属・板金
- モルタル塗装
まずは窯業系サイディングについて説明します。
窯業系サイディングの原料はセメント、けい酸質原料、繊維質原料、混和材料などから成型された、外壁材です。縦張り、横張り、デザイン性の多さなどから住宅では多く採用されております。ニチハ、ケイミューなどの材料が人気を獲得しております。
次に金属サイディングについて説明します。
金属サイディングは、アルミやガルバリウム鋼板と断熱材を合わせて成型した外壁材です。高耐久性と軽量化された外壁材で、寒冷地に適した材料です。IG工業や旭トステム、ケイミュー、ニチハなど数多くのメーカーから販売されており、特徴は様々です。
次にモルタル塗装について説明します。
昭和の時代は、外壁はモルタル塗装が普及しました。田舎や実家に行けば、モルタル外壁だという方も多いのではないしょうか。現場で下地モルタルを施工し、安価なアクリルリシン塗装が多く施工されていました。
外壁材の耐久性
数多くの住宅で採用されている窯業系サイディングや金属サイディングの耐久性は30年~40年と言われています。※ただし補修やメンテナンスは発生します。
同じく、金属・板金素材の外壁材(角波・スパンドレル)も耐久性は30年~40年と言われています。
最後にモルタル塗装ですが、耐久性は30年と言われております。モルタルはひび割れ・浮きが発生しやすく、耐久性が一番短いのが特徴です。
メンテナンスの必要性について
外壁自体の耐久性はあまり年数は変わりませんが、メンテナンス性はどうでしょうか。
紫外線・風雨・災害などで、外壁材の劣化は必ず発生します。
特に、表面の防水塗装の劣化、シーリング目地の劣化が10年ほどで発生し、メンテナンスが必要になります。
また外壁の浮き、サビ、ひび割れなどが発生するケースも多く定期的なメンテナンスが必要です。
【点検の時期】
点検は、年に1度必ず行ってください。おすすめの時期は下記です。
【修繕の目安】
外壁材は共通して、外壁塗膜の塗り替えやシーリング目地の改修、ひび割れ等の補修が必要です。窯業系サイディングは、凍害など発生する前に塗り替えをおすすめします。金属系は、サビがひどくなる前に修繕が必要です。
外壁材に関しては、ご自身で確認が可能です。まずは目視で点検を実施してみましょう。
外壁を素手で触ると白い汚れが付着してしまいました。白亜化とも呼ばれ、粉状の汚れが付きます。塗料自体の防水性が低下している状態で発生します。いずれかのタイミングで外壁の塗りなおしが必要となる事例です。
その他詳しくは、以前の記事でも解説しているのでご覧ください。
>インスペクターが教える家の外壁メンテナンスチェックポイント
最後に
住まいるオスカーでは、中古住宅売買時のサービスとして多くのメニューを用意しております。補助金のご相談も承ります。
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この記事を書いた人
加賀谷 貴志(かがたに たかし)
【資格一覧】
- 二級建築士
- JSHI公認ホームインスペクター
- 既存住宅現況検査技術者
- 耐震技術認定者
富山県を中心に住宅診断士(インスペクター)として活動しております。インスペクションの制度が世の中に広まるよう情報発信を行います。
【活動実績報告】
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