健康寿命とは、寝たきりや認知症になって介護されることなく、健康で長生きする期間のことをいいます。長寿大国と言われる日本ですが、近年では単に長寿を目指すのではなく、健康寿命を延ばすことに注目されています。
ここでは健康と断熱リフォームの関係についてお伝えしていきます。
健康長寿の4つの秘訣
医療の発達とともに日本人の平均寿命は延び、男女ともに80歳を超えています。
ですが、健康寿命では10年ほど短く、健康のまま長生きすることがこれからの課題と言われています。
健康寿命を延ばすには4つのポイントがあります。
1 バランスのよい食事をとること
健康維持のために栄養が足りないと、体力が低下し、病気になりやすくなります。
赤色の食品群(肉、魚、卵、豆腐などの、血液や筋肉など体の組織を作るたんぱく質)、緑色の食品群(野菜、きのこ、海藻などの、体の調子を整えるビタミン・ミネラル)、黄色の食品群(ごはん、パン、麺などの、体を動かすエネルギーになる糖質・脂質)を組み合わせて、バランス良く摂取することが大切です。
特に魚に含まれる成分(オメガ3系脂肪酸)は健康寿命を延ばすのに大切な栄養素と言われています。
調理が面倒・匂いが苦手・食べるのが面倒 などの理由で魚を苦手としている人が多いですが、魚中心の食事は動脈硬化を予防します。日々の食事では 栄養バランスを考えて、3食しっかり食べましょう。
2 適度な運動をすること
健康で長生きするには、適度な運動が必要です。特に有酸素運動と言われるウォーキング、水泳、自転車こぎなどが良いと言われています。
有酸素運動はあまりムリせず心肺機能を高め、骨を丈夫にすることができます。それに加えてスクワットなどの筋トレも少しずつ続けると体力維持ができ、病気になるリスク回避や病気で死亡するリスクが減ります。
有酸素運動は1日30分、週5日程度のペースがよいと言われています。ムリせず継続させることが重要です。
3 十分な睡眠をとること
良質な睡眠をしっかりとることも重要です。
良質な睡眠は、成長促進・心身の健康維持・ダイエット・美容効果・集中力アップ・運動パフォーマンス向上などの良い影響をもたらします。体とともに脳を休ませ、自律神経を整えることで長寿を保ちます。
4 住宅の断熱性能を上げること
突然住宅の話が出てきて不思議に思った人も多いかもしれません。
最近になって、家の断熱性能を上げると 健康寿命に影響していることがわかってきました。
家の断熱性と健康長寿との関係性について、少し詳しく説明していきます。
家の断熱性能を上げると健康で長生きできる!?
断熱の基本的な考え方は、断熱材でぐるっと囲むということです。
天井、壁、床に断熱材を入れて、家全体もしくは部屋単位で断熱エリアを作ります。
昔の住宅は断熱材が入っていない住宅も多かったので、特に冬は暖房器具を使用しても部屋がなかなか温まりませんでした。そして、部屋の中でも上着を羽織って過ごし。部屋を出ると廊下では外と同じくらいの寒い室温でした。
冬になると入浴中に高齢者が浴室で亡くなる事故が多いです。これはヒートショックによるもので、人間の体は、急に気温が下がると血圧が急上昇し、急に気温が上がると血圧が急低下します。寒い浴室で体が冷えた後、熱い湯船につかるので、血圧が急に変化することになり、ヒートショックに関連した急死が多く発生しています。浴室での死亡事故は年間の交通事故死の約5倍以上にもなるんだそうです。
このようなことから、健康維持のためには家全体を断熱することの重要性がわかります。
また、自宅が暖かいと感じる人ほど風邪の発症率が低く、断熱性の高い家に住むと体の不調が改善されることがわかっています。
引用元 住宅の断熱と健康||グラスウール断熱材・吸音材の旭ファイバーグラス (afgc.co.jp)
健康維持のための寒さの影響は大きく、寒い家は万病のもとと言われます。家の断熱性能と健康とは一見関わりがないように見えますが、健康寿命を延ばすためには欠かせないことだとわかります。
健康長寿のためには断熱リフォームをしましょう
これらのことから、健康で長生きするためには断熱リフォームをおすすめします。
実際にインスペクションを行う時に小屋裏や床下を目視で確認しますが、ほとんどの古い家では断熱材が入っていません。入っていたとしても壁内結露で断熱材にカビが繁殖しています。天井や屋根に断熱材が入っていない家では、室内でどんなに冷房や暖房をしても屋根・天井・壁・床から外へ冷気や暖気が逃げてしまいます。
ホームインスペクション(既存住宅状況調査)を行いましょう
ホームインスペクション(住宅診断)で、サーモカメラによるサーモグラフィ診断をすると、目には見えない壁の中で 断熱効果があるのか予測できます。
健康で長生きできるように、ぜひ断熱リフォームをして、暖かい家で暮らしましょう。
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