今回は中古住宅購入後に欠陥を発見した場合の対処方法についての解説です。
『入居後に白蟻や雨漏りを発見した場合はどうするの?』
『保証や修繕はしてもらえるのか?』
そんな疑問も解説したいと思います。
聞いていない不具合や欠陥が発生した場合
中古住宅購入後に家の傾き、雨漏りや白蟻、水漏れ、設備の不具合を発見した場合は、購入者はどのように対応をすればよいのでしょうか?
まずは、不動産売買契約書を確認しましょう。契約書の告知事項に不具合の記載があれば、買主は自身で費用を負担し修繕しなければいけません。
契約時に買主が、不具合を容認して購入に至ったと判断されるからです。契約を交わす時には、必ず建物状況また付帯設備表の詳しい説明を受けましょう。
契約書にも記載がない場合は、契約不適合による以下の請求が可能です。
- 履行の追完(目的物の修補・代替物の引渡し・不足分の引渡し)
- 代金減額
- 損害賠償
- 解除
売主側と交渉するためにも写真や動画などで不具合を撮影しておきましょう。
- 日時
- 不具合内容
- 範囲
また、契約不適合責任を負う期間について注意しなければなりません。売主が不動産業者の場合、宅地建物取引業法により引き渡しの日から2年間は責任を負わなければならないと決められておりますが、売主が個人で中古住宅の場合は、特約で契約不適合責任は引き渡し日から3か月程とする場合が多いです。築古の空き家となると、契約不適合責任を一切負わない特約もあるので、注意しましょう。
やはり中古住宅購入する場合は、事前のチェックが最重要です。
- 天井にシミがないか
- 給湯器の周りが濡れていないか
- エアコンなどの電気設備が稼働するか
- 直近で白蟻点検をしているか
ご自身での確認が不安な場合は、ホームインスペクション(住宅診断)を利用を検討してみてはいかがでしょうか。
最後に
住まいるオスカーでは、中古住宅売買時のサービスとして多くのメニューを用意しております。補助金のご相談も承ります。
ご利用希望の方は、メールにてお問合せください。
>ホームインスペクション業務
>既存住宅保険加入
>耐震診断・補強プラン
>中古住宅リフォーム
>フラット35適合証明書発行
>ドローン屋根調査
この記事を書いた人
加賀谷 貴志(かがたに たかし)
【資格一覧】
- 二級建築士
- 既存住宅状況検査技術者
富山県を中心に住宅診断士(インスペクター)として活動しております。インスペクションの制度が世の中に広まるよう情報発信を行います。
【活動実績報告】
https://www.inspection-guide.com/
https://twitter.com/inspe_guide
https://www.facebook.com/inspection.guide/
コメントをお書きください